正しい力でボルトを締める -トルクレンチの使い方-

CAAD10には一部カーボンのパーツが付いています。シートポストやステムなどカーボンを挟んでネジ止めする場合、ネジの締め付け力(トルク)が強すぎると割れてしまいます。既定のトルクでネジを締めるために必要なのが、トルクレンチです。

購入したのは自転車向けのグランジコンパクトトルクレンチ。トルクレンチは高価な物が多いのですが、その中では最廉価クラス。CAAD10はフルカーボンというわけでもないので、これで十分なはず。

専用の箱も付いていてありがたいのですが、何故か購入直後はグリスが付いておりベタベタします。掃除してから使わないとダメですね。なんか購入直後にベタベタしてる物多いな……。

日本語の説明書がなかったので手探りで使い方を確かめていきます。ラチェット式になっており、締め付ける方向を時計回りから反時計回りに変更することもできます。しかし注意! 反時計回りに使えるのはネジを緩めるためではなく、逆ネジを締めるためらしいです。ネジを緩めるのにトルクレンチを使うと精度が落ちる(こともある)らしいので、やらないようにしましょう。

って1回ぐらいやっちゃったような気がする……。

で、トルクの設定の仕方などはすぐ分かったのですが、肝心の「設定したトルクに到達したときの合図」がよく分かりませんでした。ネットで検索すると大抵「カチッ」と鳴ることになっているのですが、適当にネジを締めてみてもそんな音はしません。

そもそも設定したトルクに達しているかどうか分からないので、合図に気づかないまま締め付けすぎたらどうするんだ?

同時に買ったバイクタワーのフックに締め付けトルクが設定されていました。これで試すことに。自転車よりは壊れる可能性が低いはず。で、トルクを設定してネジを締めていくと……レンチが折れました!

いや壊れたんじゃないんです。これが合図なのです。設定トルクに達すると、レンチの先端が「コクッ」と少し折れます。見たら分かりますし、レンチを持っている手にも感覚が伝わってきます。少なくともウチのは「カチッ」という感じではないな〜。「コクッ」ですね。設定しているトルクが小さいからなのかな?

とにかく合図がどういう物か分かったので、これから安心して使えそうです。

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