衛星放送でロードレースを見よう!

ロードバイクはスポーツです。なのでそれを趣味にするからにはその最高峰であるプロロードレースへの興味も自然と湧いてくるわけです。自転車趣味の良いところの一つに、プロが乗っている機種がほぼそのまま市販されている、というものがよく挙げられます。

F1レースが好きな人でも中々フォーミュラカーを手に入れることはできません。その点、自転車はお金さえあれば……まあプロ用は70万円からしますが……手に入るわけです。身近という訳ではありませんが、こうプロまで陸続きになっていると。なんか興味が湧いています。

また、管理人の愛車CAAD10はキャノンデールというブランドです。で、イタリアに「リクイガス・キャノンデール」というプロチームがあり、キャノンデールの自転車を駆ってレースを戦っているわけです。これは見てみたい!

プロがCAAD10に乗っているわけではないですけどね。自分が乗っているブランドのチームを応援したくなるじゃないですか。そういう意味でもプロに機材を供給しているブランドの自転車を買うのがオススメです。そういうブランドは品質も高いですからね。

ヨーロッパではサッカーに次いで人気があるというロードレース。でも日本ではマイナーなので、地上波では放送されていません。自転車レースを見るにはほぼ一択でBSのJ SPORTSに加入するしかありません。管理人の自宅は共用アンテナが地上波のみだったので、まずBSアンテナを立てるところから始めました。

BSアンテナはAmazonオリジナル商品の「TOSHIBA BS・110度CSデジタルハイビジョンアンテナ BCA-453」を購入。

取り付け金具やケーブルまで付いて5,000円を切っています。最初ケーブルが付いていないと思って一緒に買ってしまったのですが、15m分付いていました。一緒に買ったケーブルは生まれて初めてAmazonの返品サービスで返しました。

で、アンテナを設置するのですが中々感度の良い角度が見つかりません。おかしいなと思ったら、テレビ側でアンテナに電源を供給する設定をオンにしていませんでした。この設定を変えたらあっさり映りました。

次にチャンネルの契約をするのですが、J SPORTSと直に契約するわけではありません。まずスカパーe2に入ります。スカパーe2は基本料だけ払って、あとはJ SPORTSのサイトで契約します。全てオンラインでできます。基本料が月410円、J SPORTSが月2,400円です。

このプランだとホントにJ SPORTSしか見れません。民放各局のBSチャンネルは無料なので見れますが……。有料放送と言えばアニマルプラネットディスカバリーチャンネルが見れるイメージでしたが、これを見るにはスカパーe2基本パックに入る必要があり、月額料金が更にかかってしまいます。

今回は自転車レースさえ見られれば満足なので、J SPORTSだけにしました。

自転車ロードレースには「グランツール」と呼ばれる三つのレースがあります。

今はまさに今年のジロ・デ・イタリアが開催中です。まだ何ステージか見ただけですが、自転車レースは面白いです。何がかというと単純に速く走れば良いって物ではないからです。

ジロ・デ・イタリアの場合、21ステージを一番短い時間で走りきった選手が個人総合優勝となりますが、出場者全員がこれを狙っているわけではありません。というか全部で200人ほど出場している選手の内、総合優勝を狙っている選手は数人しかいません。この辺が一般的な陸上競技やらモータースポーツと異なります。

じゃあ何をしにレースに出ているかというと、総合優勝を狙うエースのサポートをしたり、得意なステージでの優勝のみを狙ったりと各選手で思惑が異なるわけです。なので、序盤では総合優勝狙いの選手は力を温存しているのに対して、ステージ優勝狙いの選手が活躍するということがままあります。

また、自転車は先頭で走ると空気抵抗が大きく不利という点があるので、駆け引きが生まれます。単純化すると2人で競争する場合、片方がずっと後ろについて行ってゴール前だけ全力を出せば楽に勝てます。疲労度が前後で全然異なるので。じゃあ、常に誰かの後ろにいる作戦をとれば良いかというと、そうでもない。先頭の選手が自分でペースをコントロールできるので、疲れないペースを保てば良いわけです。

さらに「同じ集団でゴールすればタイムは同じ」というルールがあります。順位は付けられますが、タイムが同じでカウントされるので極端言えば一度もステージ優勝しなくても、総合優勝することも可能です。

どこで力を使うのか、できるだけ温存したいけど温存しすぎるとNG。それを20日以上、しかもチーム単位で行うんだから一筋縄ではいきません。

あと実際に中継を見るとツッコミどころが満載です。エースのサポートをする選手が飲み物の入ったボトルを運ぶ使いっ走りのようなことをします。その時ウェアのポケットに入りきらないので、地肌とウェアの間にボトルを詰め込みまくって背中がボコボコになって走って行く選手がいたり。あと各チームのスタッフが乗っている自動車がついて走っているのですが、集団から後れてしまった選手に話をする振りをして、何気なく自動車に掴まらせてズルしてるとか。その時最初は走りながら自転車の調整をする振りをしているのに、何度かやっているウチに開き直って振りすらやらなくなるとか。

ズルはあとでペナルティを喰らうようですが、優勝を狙っていない選手がいくらペナルティでタイムが加算されても関係ないですからね。でも、その選手がエースの風よけとして働けば、それだけ有利になるわけなので、ズルでも何でもやるのです。

1日200km以上走るので途中で沢山の選手が道ばたに止まっておしっこするとか。その間は暗黙の了解で敵味方関係なくペースを落とすとか。空撮しているカメラマンが、レースを撮らずに目についた動物や建物ばかり写すとか。必ずどこかのカメラが壊れてるとか。

また日本人も活躍しています。ジロ・デ・イタリアには別府史之選手が出場中です。ヨーロッパのチームに行っている日本人サッカー選手や日本人メジャーリーガー並にすごいことだと思うんですが、ロードレースがマイナーなので知名度が低くて残念。

というわけで普段スポーツ観戦をほとんどしない管理人でもロードレースは面白くて見てしまいます。日本は時差の関係でいい感じの時間にグランツールを見ることができます。興味のある方は試してみては?