MISTRALのスプロケを交換しました(交換作業・ディレイラー調整編)

前回の続きです。スプロケットの交換には専用工具が必要です。ホントにスプロケの交換にしか使えません。もったいない気もしますが、何かで代用が利くわけでもなくそれほど高価でもないので素直に購入。

後輪をフレームから外して、シャフトも外します(この時気づいたのですが、タイヤの向きが逆でした……)。で、専用工具二つを組み合わせてスプロケを外します。チェーンの切れっ端が付いた工具でスプロケを押さえて、ロックリング回しをグッと回すと「ゴリゴリッ」と動きました。ちょっとビックリしましたが、滑り止めがゴリゴリ言うみたいです。


自転車はペダルを逆回転させても空転するようになっていますが、その仕組み(フリー機構)のせいでロックリング回し単体で回そうとしても空転するんですね。なのでチェーンの切れっ端工具が必要なのです。


黒い方が元々のスプロケ、シルバーが新しいスプロケです。歯の数が違うので大きさが全然違いますね。何気にCAAD10のスプロケより小さい……。


スプロケは正しい方向でしか入らないようになっているので、迷うことなく装着完了。締め付け時はチェーンの切れっ端工具は必要ありません。締め付け方向には空転しないので。ゴリゴリ言わせながら強めに締め付けます。

さて、問題はこの後です。スプロケが変わったことによってどこまで再セッティングが必要なのか。想定していたのは以下の通り。

  • チェーンを短くする
    • 必要なし。やった方が良いかもしれませんが、そのままで動いています。
  • リアディレイラー(後部変速機)の調整
    • 必要あり。まともに変速しなくなりました。

ディレイラーの調整はややこしいそうだと思っていたのですが、自分で自転車いじるなら避けて通るのは無理ですね。と覚悟を決めてやりました。基本的にはマニュアルに従って調整していきます。

  • トップ側とロー側の位置調整
    • そのままで問題なさそう。
  • Bテンションアジャストボルトの調整
    • 調整ネジを一番緩め、最大限にガイドプーリーを近づけてもまだチェーンはつまらない……。まあつまらないし、これ以上調整しようがない。調整ネジが外れない程度に締めておきます。
  • SISの調整
    • マニュアルにはややこしいことが書いてあります。何となく指示通りにやってもイマイチしっくりこない。シフトダウンは何とかできるが、シフトアップは一部一段飛ばし状態に。

ラチがあかないので一段飛ばしになるギアに変速して調整ボルトを回してみます。症状としては一段シフトアップしても変速せず、更にシフトアップすると一段飛ばして変速するというもの。

最初のシフトアップ時にディレイラーの動きが浅いからチェーンが隣のギアにかからないようでした。調整ボルトを回すとディレイラーが微妙に動くので、シフトアップし損ねるギアに入れて隣のギアに近づくように動かします。調整ボルトは1/4回転ぐらいずつゆっくり回します。すると飛ばされてたギアにちゃんとかかるようになりました。

なんだこっちのやり方の方が直感的じゃないか。マニュアルに逆らうわけじゃないけどさ〜。と言うわけで、動きの悪いギアに合わせては微調整していくと、全部のギアにきちんと入るようになりました。

今日、妻が乗って70kmほど走ってきました。これまでは「ギアが快速急行だったのが、各駅停車になった」らしいです。少しだけきつい登りもあったのですが、フロントインナーで凌げていました。自分でも乗ってみましたが、加速しやすくなっていい感じです。クロスバイクの改造としてはかなりオススメですよ〜。