チェーンを切って綺麗に洗おう! その後コネックスリンクでつなぎます

今回はちょっとゆがんだハート型の穴が憎いコイツが活躍します。


自転車に乗っているとどうしても汚れてしまいます。これはもう仕方ない。マメに掃除するしか無い。で、何が汚くなるかというとチェーンです。いろんな箇所の汚れもほとんどチェーンが元凶じゃないのって感じです。チェーンには潤滑油を付けている訳で、これが汚れを呼び込んでしまうのです。

なのでたまにディグリーザー(洗浄液)を使って掃除します。が、簡単には綺麗になりません。チェーン専用の洗浄器も買ってあるのですが、汚れが激しく飛び散るので室内では使用できない上、洗浄器自体の洗浄が面倒くさい……。

これはもうやるしかない! と思いました。何を? そう! 「チェーンを切って洗浄」です。


こういう「チェーン切り/チェーンカッター」と呼ばれる道具を使います。「切る」といってもチェーンのつなぎ目にあるピンを押し出すことで外す、という表現がより的確かと思います。まあ「切る」という表現が自転車業界のデファクトスタンダードなので「切る」で進めます。

切ってしまったチェーンを次につなぐときは同じ「チェーン切り」を使ってピンを押し込みます。ただこの作業、くたびれたチェーンを入れ替えるのならともかく、単なる洗浄の度に行うのは手間です。工具やピンを使うので。さてどうする?

そんなお悩みを解決してくれるのが冒頭の写真に写っているアイテム。類似品は各社から出ていますが、今回はWIPPERMANN(ウィッパーマン)のConnex link(コネックスリンク)を用意してみました。ちなみに奥さんのFUJI BARRACUDAにはKMCのミッシングリンクという製品が標準で付いていました。なので別記事で比較もやってみたいと思います。

話が逸れましたが、コネックスリンクです。これは素手でチェーンを切ることができるようにするアイテム。つなぎ目をずらせば外れます。気軽にチェーンを外しての洗浄ができるようになるわけです。

というわけで箱を開封……。


……一瞬「何も入ってない!?」と思いました。ピンの部分がちょっと見えてますね。小さい部品なので無くさないように気を付けないと。切ったチェーンの一コマ分を取り外して代わりにコネックスリンクを装着。


そしてコネックスリンク同士を接続……!


やりました! これでいつでもどこでもチェーンが切れますよ! もちろん普通に自転車を漕ぐ分には外れないようにできています。厳密には変速性能が少し落ちるようですが、気づかないレベルでしょう。

ちなみに写真に写っている謎の黒い輪っかは「チェーンフッカー」という工具です。


チェーンはリアディレーラー(後部変速機)によって常に引っ張られているので、切ったりつないだりするときはこういう道具でつないでおかないと弾け飛んだりして危険&作業しづらいのです。安くて便利なので一つ買っておくといいですよ。ただ、簡単に自作できるような気もしますね、これ。

というわけでいつでもチェーンが外せるようになりました。あとは洗うだけ。先人に倣い、ペットボトルを使う事にしました。


このようにペットボトルにチェーンを放り込んで、この中に灯油やディグリーザーを入れてバーテンダーよろしくシェイクするのです。灯油を使うと捨てるのに苦労しそうだったので、ホームセンターの安いディグリーザーを使いました。パーツクリーナーという名前で売っています。800mlで200円しません。

ただ、ペットボトルシェイクは取り出すときにボトルを破壊する必要があるのでちょっと面倒。なので今後はジップロックシェイクが主流になりそうかな?

これで10ヶ月使ったチェーンもピカピカになりました。最初のコネックスリンク化が心理的ハードルかも知れませんが、やってみると簡単ですし二回目からは超楽ちんにチェーン掃除ができるようになります。

しかも今回はさらなる秘密兵器を投入しました。「汚れないチェーンオイル」です! これについては次回以降紹介します。乞うご期待。

今回登場した工具・パーツはWiggleで買えます
なんかのついでに買うのもいいですよ これで洗っても結構綺麗にはなります 何にせよチェーン切りは必要